アレも聞きたい,コレも聞きたい! ~劉楊さん(中国出身)編~

「アレも聞きたい,コレも聞きたい!」では,呉市で暮らす外国人インタビューをお届けします。今回のゲストは,中国出身の劉楊(りゅうよう)さんです。今年2月に開催された「第17回国際交流フェスタinくれ」では日本語スピーチの披露や,中国茶のブースでお茶の提供をしてくださったりと大活躍でした。今回はメールで劉楊さんにアレコレ聞かせていただきました。(インタビュー回答日:5月7日)

♪♪ 今回のゲスト ♪♪
名前:劉楊(りゅうよう) (32)
出身:中国
母語:中国語
来日:2011年11月
日本語レベル:日本語能力検定2級

Q:劉楊さんは中国で教員免許を取得され,教員経験をお持ちでいらっしゃいます。国際交流フェスタのスピーチで,お子さん(5才の娘さんと2才の息子さん)の教育に情熱を傾けていると話されていましたが,具体的にはどのようなことをされていますか?

中国語の環境を作るために,毎日子供と中国語で会話するようにしています。(子供に何か聞かれた時に,日本語でも答えられるように自分も日本語の勉強をしています。)また,娘の集中力を高めるために,娘と一緒に折り紙と迷路をしています。

Q:日本で生まれたお子さんを日本で育てていく上で,子どもたちに母国(中国)の文化を伝えるためにどんなことをされていますか?また,それをしていく上で苦労していることはありますか?

娘と息子に中国語で中国の物語や三字経※1,唐詩や絵本などを読んであげています。娘にピンイン(拼音)※2と中国の漢字の読み方を教えています。それを毎日続けるのは難しいけど,子供と一緒に頑張りたいと思います。

※1伝統的な中国の初学者用の学習書,教科書
※2中国の発音表記法,漢字の読み方をアルファベットなどで示した一種の発音記号

Q:教育や子育てについて,日本と中国の大きな違いは何ですか?または驚いたことはありますか?

日本と中国の幼稚園を比べると,中国では近年学習の要素が強くなり,幼稚園を選ぶ時には「英語,ダンス,絵画など学習の充実」が重視されるようになっていると思います。また公立と私立の幼稚園が存在し,設備や学習の内容によって費用にも開きがあると思います。驚くということではないかもしれませんが,中国では主婦が少なく,共働きの家庭が一般的という大きな違いもあります。

(写真:以前は日本で育つ中国の子供たちに中国語を教えていた劉楊さん)

Q:今後国際交流センター(呉市国際交流協会)に企画してもらいたいイベントなどありますか?

もっと多くの人に中国語を知ってもらいたいと思いますので,簡単な中国語による交流や,現在の中国の文化を紹介したり,観光地の写真展示など,中国についての企画をしてもらいたいです。

Q:最後に,今後呉で挑戦してみたいことはありますか?

はい,あります。中国に興味のある方に中国語を教えたいです。なるべく早く,そのような仕事に就きたいと思っています。


とても礼儀正しく教育熱心な劉楊さん。日中の言語・文化の中で育ったお子様たちが,将来活躍できるチャンスがたくさんある社会であるといいな,と思いました。そして,劉楊さんの今後の活躍にも期待したいと思います。

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