アレも聞きたい,コレも聞きたい! ~ノフィーさん(インドネシア出身)編~

「アレも聞きたい,コレも聞きたい!」では,呉市で暮らす外国人インタビューをお届けします。今回は多言語生活情報を毎月発信する協会WEBサイトコンテンツ「呉市からのお知らせ」のインドネシア語翻訳に携わってくださっている,インドネシアのノフィさんにインタビューしました。技能実習生の本国送り出し機関のお手伝いもされているノフィさんにアレコレ聞かせていただきました。【インタビュー回答日:10月13日】

♪♪ 今回のゲスト ♪♪
名前:ノフィ ユリヤンティ さん
出身:インドネシア 
母語:インドネシア語
来日:2017年12月
好きな日本の食べ物:温かいうどん

Q:日本で生活されて14年ということですが,来日当初に困ったことは?

日本語が難しかったです。家以外でお祈り(ノフィさんはムスリム)する場所がなかったことも困りました。通常お祈り前には手や顔を洗い清めるのですが,日本の公衆トイレはとても清潔に保たれていますから,ジャバジャバ洗って床を水浸しにしないよう気を使いました。ムスリムの人は1日5回,決められた時間に神様に祈りを捧げていますが,日本での生活や状況に合わせて,回数調整したり,その場で目を閉じ心の中で5分間祈ったりすることもあります。

Q:ノフィさんの故郷はどんなところですか?どんなところが日本と違いますか?

私の故郷はボゴール市という雨の多い地域です(15,000種類以上の植物を見ることができる,東洋最大規模の植物園があるそうです。【協会調べ】)。大統領宮殿もあり,インドネシア初代大統領スカルノもこの宮殿を気に入っていたみたいです。日本のテレビでおなじみのデヴィ夫人は,とてもキレイな人でインドネシアでも有名でした。

Q:料理教室の講師をされた経験があるとのことですが?

7年ほど前,日本語を学習していたころ,ボランティアの先生の勧めで講師を引き受けました。30人以上の受講者が来てくださり,とても楽しかったです。大変だったことは料理に入れるスパイスを入手することでした。また,日本人の口に合うように,大量のスパイスを使う代わりにトマトでスパイスの色を出すなど工夫をしました。

Q:翻訳作業はいかがですか?訳すのが難しい日本語はどんなものがありますか?

呉市で暮らすインドネシアの人たちの役に立てることは嬉しいです。翻訳するうえで難しいことは漢字ですが,辞書などで調べるので勉強にはなりますね。また,文化的背景の違いで,適切な言葉がないこともあります。例えば,日本では「幼稚園」と「保育園」は子どもを預かる時間や,入所要件などの違いがありますが,インドネシアの場合,明確な線引きがなく,インドネシア語でどう区別して伝えるかは苦労するところです。

Q:地域の方とのつながりや交流はありますか?

実はあまりなく,それが少しさびしいです。近所の方で,身の上話なども交わす人が1人いますが,それ以外の人たちとは顔を合わす機会も少なく,挨拶程度の会話だけです。もう少し交流があれば,お互いに助け合える関係になれるのにと思います。町内放送はいつも興味深く聞いています。たまにカラオケ大会の案内をアナウンスされていて,楽しそうなので行ってみたいのですが,誰に言えばいいのかわかりません。

Q:ノフィさんが今困っていることや,行政や地域の人にお願いしたいことはありますか?

私が暮らす地域は坂道が多く,荷物をたくさん抱えて坂を上がるのはとても大変です。バスの便は頻繁ではないですし,お年寄りも多い地域ですので,スマホアプリの配車サービスが呉市でも普及したらいいなと思います。インドネシアではバイクの配車サービスもあり,皆気軽に利用しています。コロナで仕事を失った人の収入源にもなっています。既にあるリソースを活用することで,生活が便利に,暮らしがより豊かになると思います。

Q:呉市で暮らすインドネシアの人たちにメッセージをお願いします。

いつも感謝の気持ちを持って日本での仕事を頑張ってください。いつか帰国したとき,日本での経験がインドネシアでも活かせると思います。

「市内中心部が好きです。公園もあるし,買い物する場所もたくさんあって楽しいです。」


インドネシア本国にある技能実習生の送り出し機関の経営にも携わっていらっしゃるノフィさん(コロナ禍の現在は本国で待機している実習生にオンラインで日本語や日本文化,ビジネスマナーなどを教えておられます。)。実習生たちが日本での生活に早くなじめるよう,日々活動されています。今回のお話は「生活者としての外国人」と共に地域をつくるヒントがたくさんありました。ノフィさん,貴重なお話をありがとうございました。

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