アレも聞きたい,コレも聞きたい! ~キム ナヨンさん(韓国出身)編~

「アレも聞きたい,コレも聞きたい!」では,呉市で暮らす外国人インタビューをお届けします。今回は,韓国スペシャルということで,姉妹都市 韓国・昌原(チャンウォン)市出身のキム ナヨンさんに,仕事のこと,日韓の文化のことなどアレコレ聞かせていただきました。
【インタビュー回答日:5月17日】

♪♪ 今回のゲスト ♪♪
キム ナヨン さん(26)
出身国:韓国・昌原市
母語:韓国語
好きな食べ物:お母さんの作るキムチチゲ,麺類
好きな日本の有名人:ロバート秋山
          

Q1:来日から現在に至るまでのことを教えてください。
初めて日本を旅行したのは2018年で,その時は家族と静岡を旅行しました。
2020年度に広島大学総合科学部総合科学科に入学しましたが,新型コロナウイルスの影響により,韓国でのオンライン授業を余儀なくされ,学生として来日できたのは,2021年の1月になってからでした。2024年3月に同学科を卒業し,同じ年の4月に大手鉄鋼メーカーに入社し,現在は職場のある福山市に住んでいます。

日本に留学を決めたきっかけは何だったのでしょうか?
韓国の大学(教育学部)にも1年間通いましたが,海外で国際観光や外交について学びたいという気持ちが芽生え,広島大学に自分の希望する分野を学べる学部があると知り,留学を決めました。

Q2:大学生の頃は,どのように生活していましたか?
大学内の図書館で受付やホテルのフロントでアルバイトをしていましたが,それらの経験を通してたくさんの日本語を身につけることができました。
学生時代の生活費は,韓国からの仕送りとアルバイトで賄っていました。韓国の両親からは,「アルバイト代を全部使ってでも旅行に行きなさい。」と,学生の時にしかできないことを思う存分やるよう言われていたので,アルバイトでお金が貯まったら,とにかく旅行に出かけていました。私のバケットリスト※にあった「青森のねぶた祭に行きたい」という希望を叶えるために,貯まったお金で東北地方を巡る旅もしました。
※バケットリスト・・・人生でやりたいことをすべて書き出すリスト

Q3:社会人2年目ですが,仕事は楽しいですか?どんなことにやりがいを感じますか?
仕事は楽しいです。生産管理を担当していますが,韓国の顧客相手の仕事もあります。チームの一員として,受注から納品までの管理を担っていますが,韓国の大手企業とのやり取りもある中で,自分もチームに貢献できていると実感したときにやりがいを感じます。 今後の目標については,まだわかりませんが,今任されている仕事をきちんとやっていきたい。将来韓国の顧客と取引できるようになればうれしいです。

Q4:日本の若者に人気の韓国コンテンツ(エンターテインメント,ファッション,コスメ,グルメ)以外にも韓国には多くの魅力があると思います。ナヨンさんが特に日本人に知ってもらいたい韓国の魅力を教えてください。
韓国から発信されるさまざまなコンテンツは,かつては一部の韓国に興味のある方だけのものでしたが,今はいたるところに韓国のコスメや食品を扱う店ができたこともあり,日本人の生活の中で当たり前のようにあるものも多いと思います。実は韓国でも日本のコンテンツ(音楽,アニメ,日本食)は流行っていて,日韓双方が互いの文化に興味を持っている人が多いのではないかと思います。
でも,韓国人が毎日のようにサムギョプサルを食べているわけではなく,日本人が毎日のようにお寿司をたべているわけではありません。SNSなどで話題になっているコンテンツだけが文化ではありません。韓国の本当の魅力や生活に興味のある人は,韓国の主要観光地(ソウルや釜山など)ではない,地方の街を訪れてみてほしいです。外国人があまり訪れることのない地方の街では,韓国の本当の生活や人,自然に触れることができ,韓国や韓国人に対する理解がきっと深まると思います。
また,韓国には「情(ジョン)文化」と呼ばれる,健康を気遣う文化があります。「お元気ですか?」とあいさつする代わりに「ごはん食べましたか?」と聞きます。もし相手の人から「まだ食べてないです」と返ってくると心配になります。韓国には相手の人に健康でいてほしいという気持ちがあります。それも韓国の魅力です。

Q5:10年後,ナヨンさんはどこにいて,何をしていると思いますか?
(笑顔で)わかりません。その理由は,10年前の自分は,10年後の自分がどうなっているかわからなかったから日本にいるのか,韓国にいるのか,第三国にいるのか・・・
インタビュー後の雑談で,「もうすぐ大統領選挙ですね(6月3日投開票済)」という話題になり,海外で暮らす韓国の人の投票システムを教えてもらいました。韓国では大統領選については,「在外選挙」と呼ばれ,海外に居住している人もインターネットで投票場所や日にちを申請すると,最寄りの韓国総領事館で投票ができるそうで, ナヨンさんも申請を済ませ近日中に投票に行く予定だそうです。


この日は,「コトバパーティー 笑顔の韓国語交流!」のゲストとして登壇いただいた日で,お疲れだったと思いますが,そんな素振りはまったく見せず,色々な質問に答えてくださったナヨンさんでした。実はこれまでにも姉妹都市・昌原市出身のナヨンさんには,協会主催の他の事業で何度もお手伝いいただいていますが,毎回快く引き受けてくださいます。
これも「情(ジョン)文化」でしょうか。本当にいつもありがとうございます。
これからも日韓の懸け橋として,さまざまなシーンで活躍される姿を楽しみにしています。

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